外観デザインに遊び心を取り入れみませんか

上の写真は、とある耳鼻咽喉科クリニックの外観です。

一見、複数ある色合いが派手である、と受け取られてしまうかもしれませんが、当事務所では、派手なデザインではなく個性的なデザインを提案しています。

新規開業の場合は特に

【近隣の方々に認知していただく】

ことがたいへん重要だと考えています。

しかし、品のない目立たせ方は、逆効果になってしまう恐れがあります。

このクリニックの場合は、近隣の方々に

「あ~あのカラフルなクリニックね」

医院名以外の愛称で呼ばれることを目指しています。

「採用した色合い」と「ボックスが連なる形状」は、何度もシミュレーションを重ね、いくつものカラーサンプルを取り寄せ、品の良いデザインとなるよう細心の周囲を払い決定しています。

また診療科が耳鼻咽喉科であり、子供の患者様が多い診療科であることも意識してデザインコンセプトを決めています。

この特徴的なデザインは、クライアントである院長先生の好きなメキシコの建築家ルイス・バラガンをオマージュしています。

院長先生の好みなどの個性を反映させることも重要であると考えています。

施設の運営側にも愛着を持っていただけるデザインとすることも重要なポイントとして意識して設計デザインしています。

愛知県弥富市に建っているこのクリニックには、外観デザインに大きな「シンボルツリー」を採用しています。

「あ~あの木がくっついているクリニックね」

というと、近隣の方のだれしもが、このクリニックを思い浮かべることを目指しました。

建設中の足場が取れた時点から、近隣の方々は木がくっついているこの建物に興味津々のご様子で、車を停めて何ができるのかを確認する方が多くいらしゃいました。

狙い通りです。

建物自体に広告効果を持たせることができれば、ほかに広告宣伝費を多くかけずに済みます。

 

建物が完成し、内覧会を開いた際には、当日台風に見舞われたにもかかわらず、記録的な人数の方々がお越しくださいました。

新規のクリニックはスタートダッシュがなかなか難しく、徐々に、徐々に、患者様を増やしていくことが一般的です。

オープンの数か月後に、院長先生とお会いした際には

「開院すぐにしては、多すぎるくらいの患者様に来ていただいており、お待たせせずに診療することが今の課題です」

「なので広告類はほとんどうっていない」

と仰っていました。

もちろん、院長先生やスタッフの対応や他医院との競合状況が、主な要因であると分析しておりますが、印象的な外観が少しでも集患のお役に立てたのであれば幸いです。

院長先生には

「待合やトイレ周りのデザインがとても好評です」

と言っていただきました。

これらのコメントを参考に、さらに集患できる「遊び心」のあるデザインを目指し、日々精進していきたいと思います。

 

 

ちなみにシンボルツリーの部分の内部は、キッズスペースになっています。

ただ装飾物を付けるのではなく、機能面も併せ持たせるよう心がけています。