医療・福祉の空間に「遊び心」を加えてみませんか

病院、クリニックでの待ち時間は、長く退屈なものになりがちです。

挽きたてコーヒーを飲みながら趣味の雑誌に目を向け、ゆるやかに流れるBGMに耳を傾ける…

そんなカフェ空間のような待合スペースがあってもいいのではないでしょうか。

これは福祉施設の共用スペースにも通じる発想だと考えています。

デイサービス・特養などの休憩・食事スペースにこんな空間があると、他施設との差別化が図れるのではないでしょうか。

眺めのよい立地の場合は、カウンター席があってもいいですね。

食事スペースはオシャレなレストランのような雰囲気をお薦めしています。

いつものメニューがよりおいしく感じるかもしれません。

当事務所では、上記のように医療・福祉施設の空間に「遊び心」を導入することをお勧めしています。

しかしながら医療・福祉施設においては、「遊び心」の前に、基本的な要素として『誠実さ』や『真摯さ』が不可欠であると考えております。

従いまして「遊びすぎないこと」がとても重要であると考えています。

下記のクリニック待合には、キッズスペースの周辺をツリー型にしつらえています。

幹部分の丸太を中心に、子供たちがグルっと回ることのできる空間としています。

丸太には円形状にベンチを設け、保護者が座って見守ることができるスペースも併せて設けています。

キッズスペースは境界を曲線としながら床を一段下げているので、衝立などを設けることなく自然に境い目を形成しています。衝立などがないため、ベンチからも子供たちの様子をよくうかがうことができます。

また床が下がっていることで、なんとなく落ち着いた雰囲気を感じさせます。

床にはコルク材を採用しており、赤ちゃんfがハイハイすることも想定しています。

また冬には、コルク床の範囲に敷設した床暖房が、ホンノリ子供たちを温めてくれます。

奇をてらうのではなく、機能性を持たせつつ、遊び心を加えていくデザインをお勧めしています。